日中韓外相会談のため北京を訪れた河野太郎外相。対北朝鮮政策、徴用工などで注目されるなか、あるほっこりツイートが話題となっている。それは中国外務省の報道局長・華春瑩(か・しゅんえい)氏との自撮り写真だ。

華報道局長といえば、会見では厳しい態度や表現も辞さないことで知られるが、それがこの笑顔。和やかなムードに「いい笑顔」と日本で話題となった。この自撮りが中国でも報じられたのだが、ネットユーザーからさらに踏み込んだ反応が寄せられている。

・日本大使館も中国SNSに投稿!

2人の自撮り写真は、8月21日に在中国日本大使館の公式Weiboでも投稿され、さらに拡散。ニッコリ笑顔の2人に中国ネットユーザーも反応! 隣国の友人どころか、「まるで夫婦みたい!」という声が続出したのだ。

2人の笑顔が作り物ではなく、自然で親密なものに受け取られたのだろう。そのほかにも

「なんて温かい笑顔なんだ!」
「河野外相って可愛いね」
「永遠に仲が悪い国なんてないんだなぁと感じる」
「日中友好バンザイ!」

と、2人の自撮り写真自体には歓迎ムード。一方で、

「スポークスマンが笑顔だからといって、王毅外相がどう考えてるかは別の話」

という冷静な意見もあった。

・万里の長城ツイートも話題に

中国で注目された河野外相のツイートは、この自撮り写真だけではない。日本時間の21日0時59分に万里の長城に登った写真が投稿されたのだ。日中外相会談 → 記者会見 → 日中韓外相夕食会の後だという。ネットユーザーからはそのアクティブさに感心する声が多く寄せられている。

ちなみに……このツイートには一言「不到長城非好漢」という言葉が書かれている。これは1935年に毛沢東が詠んだ漢詩『清平楽・六盘山』の一節だ。

直訳すると「万里の長城に行かなければ男じゃない」という意味だが、転じて「困難を克服し、目的を達成してこそ英雄豪傑」、そこから夢や目標を追う人に対し「何があっても諦めないで頑張り続けよう」と鼓舞する意としても使われるのだ。

万里の長城という場で中国人なら誰でも知っているこの言葉を、それもこのタイミングで……! なんてスマートな投稿だろう!! 日中両国で河野外相の好感度が上がっていくのも納得である。

参照元:Twitter @konotarogomame、Sina Weibo @日本国驻华大使馆
執筆:沢井メグ

▼こちらが万里の長城ツイートだ!

▼このスケジュールのなか万里の長城に登っちゃう行動力! さすがです!!