3月8日は「みやげの日」。昨今のお土産事情はどうなっているのだろうか? もしかして、昔は当たり前に売ってた品々が、今はなくなってしまったのだろうか? その辺が気になったので、私(佐藤)は実態を確かめるために東京タワーに行ってみた。

すると、いまだに販売しているモノが数多くあることを発見! 修学旅行で定番のお土産10選を紹介しつつ、ペナント(長三角旗)の現在についても、お伝えしよう……。

・定番お土産10選

東京タワーで土産を販売しているのは、フットタウンという商業施設の2・3階だ。東京オリンピックの公式グッズの取り扱いを行っている店舗や、昔馴染みの土産物の販売を行っている店舗が並んでいる。スカイツリーが完成して以降、客足はいくぶん遠のいている感は否めないのだが、それでも外国人観光客の姿が目につく。


さて、今回購入したお土産を、独断と偏見でランキング形式にして紹介していきたいと思う。これらの品々はきっとあなたの実家にもあったはず。いや、いまだに飾ってあるかもしれないぞ! では、10位から行こう。懐かしい定番お土産、第10位ッ!


第10位 銭亀

金運来福の銭亀。なぜ東京タワーに売っているのかは不明。ここに限らず、ある程度名の知れた観光名所なら、どこでも購入することができる代物だ。日本全国どこででも見かける気がするのは気のせいか?


第9位 起き上がり小法師

これまたどこででも見かける定番品。京都や広島で目撃し、購入した覚えがある。「七転び八起き」の象徴として縁起物として扱われているのだが、なぜ東京タワーでまで売っているのか、これまた不明。


第8位 栓抜きになるキーホルダー

私の子どもの頃は、変わったキーホルダーを持っていることがステイタスだった。しかもそれが栓抜きにもなる! なんて便利なんだ!! 多少重くても、それを持っているだけで、「アイツ、いかす」と思われた時代もあったっけな……。


第7位 東京観光記念の湯のみ

自分の土産はマグカップ。両親には湯のみ。表面のプリントがかすれて見えなくなるまで、両親が使ってくれるんだよ。


第6位 東京タワーの置き物

置く以外に使い道がないもの。それが置き物だ。これを見るだけで、どんなに遠く離れていても、心は東京タワーに戻ることができる。プラスチック容器から出してカバンにしまうと、カバンに刺さるので注意。また、これを武器のように使うのは禁止だ。


第5位 漢字Tシャツ

東京に来たからには「東京」と書かれたTシャツを買うのが定番。だがそこをあえて、少しずらして「一番」を買うのが通。ハルク・ホーガンの魂を忘れるな……。


第4位 記念刻印メダル

もはや記念メダルは絶滅したかと思っていたら、東京タワーでは健在だった。名前(アルファベット)と日付を刻印することができる金属製のメダル。しかもキーホルダーにできてしまう優れモノだ。


これは観光地の定番だったのだが、近年はメダル自販機の姿を見ることがなくなった。


購入したメダルは、隣の刻印機を利用(50円)すると、名前と日付を刻むことができる。


第3位 壁掛け小物入れ

100均の台頭により、安くて便利な日用雑貨を簡単に手に入れることができるようになった。その裏で、観光地の名前やイラストが入った壁掛け小物入れは、家庭から姿を消すことに。


旅の思い出を振り返ることができるだけでなく、小物も入る。下部にはフックもついてて、カギとか掛けられるのに。100均にやられてしまったか……。


第2位 タペストリー

この商品を『タペストリー』と呼ぶのがふさわしいかわからないのだが、とにかく壁にかけて飾るヤツだ。布でできた掛け軸のようなものである。今回は「東京」を選んだが、この手の刺繍物は龍や虎、鳳凰や花鳥風月が定番。ヤンキー心をくすぐる一品である。


第1位 ちょうちん

観光名所のお土産と言ったらコレをおいてほかにない。いかにも旅行に行ったアピールをするのに最適だ。古い居酒屋などでは、カウンター席の真上に大量に飾られているケースもある。しかし最近は本当に見なくなった。飾る以外の使い道はなく、おまけにホコリが溜まって掃除がしにくいという致命的欠点がある。


伝統のお土産物のひとつなのだが、これも姿を消すことになってしまうのか……。


・ペナントは……

実は今回、本当に手に入れたかったのはペナントだ。東京タワーに行けば買えると思ったのに、あるお店のオヤジさんに「ペナントはないんですか?」と尋ねると、次のように教えてくれた。


オヤジさん「ペナントはもうずいぶん前から製造が終わってるよ。20年くらい前かな~」


なんだってーーーッ! もう東京タワーのペナントは手に入らないのか! そんなことなら、買いためておけばよかった。あの三角の旗を見る度に、旅の記憶が鮮明によみがえるというのに。残念だ……。ちょうちんがその二の舞になる可能性も否めないので、今のうちに買っておけよ~ッ!!

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24